こんにちは!整体院導の石川です。
今日はいつもと少し違った内容です。
それは・・・『赤ちゃんのハイハイについて』‼‼
実は赤ちゃんのハイハイが将来的に身体の状態に影響を与えることがあるんです。
そのため、今妊娠中の方・産後の方もしくは元気なお孫さんが生まれたばかりの方!
是非最後までご覧ください。
ハイハイの前に運動発達について知ろう
ハイハイのお話をする前に、まずは赤ちゃんの運動能力の発達についてお話ししましょう。
3~4か月:首が座る
6~7か月:寝返りする
9~10か月:ハイハイ・つかまり立ち
12~14か月:一人歩き
大まかに書くとこんな感じです。
基本的にはこの期間・順番で赤ちゃんは成長していき、自分の身体を自由に動かす能力を獲得していきます。
それでは本題の【ハイハイの重要性】に移りましょう。
(発達には個人差があるのでこの通りになっていなくてもご安心ください。)
ハイハイの重要な理由
上の発達で一番問題なのは、このハイハイの期間が短い場合です。
まず、ハイハイの重要な理由をいくつかお伝えします。
①背骨のカーブの形成・動きを出す
人の背骨は真横から見ると首は前に、背中は後ろに、腰は前にといったカーブを描いています。
このカーブは重力による負荷を和らげてくれるクッションのような働きをしてくれます。だからこそ人は二足歩行が可能になります。
ただ、赤ちゃんはS字ではなく『C字』なんですね。首~腰までが丸まった状態です。ここから腹ばい・ずりばい・ハイハイと段階を踏むことで、首の前へのカーブが作られて、次に直立することで腰の前へのカーブが作られ「S字」になります。
しかし、ハイハイの期間が短いと首のカーブの形成が甘いため、「猫背(ストレートネック)」になってしまう原因となります。
②筋力の発達
皆さんは最近腹ばい・ずりばい・ハイハイはしましたか?もしやれるスペースがあるなら今少しやってみてください。
やってみるとよくわかりますが、意外と全身の筋肉が使われるのがハイハイです。
当然、赤ちゃんの時にハイハイをしている期間が短いと、筋力の発達がしきれていない状態になります。
特にハイハイをしているときに、肩には一定の圧が加わっているのですが、この圧により肩を安定させてくれるインナーマッスルが鍛えられます。
しかし、このインナーマッスルが機能しないとこれもまた『猫背』につながるわけです。
③脳や神経の発達
ハイハイを始める時期は「中脳」という部分が発達していく時期です。
ここは視覚・聴覚・平衡感覚・姿勢反射の中枢があり、人が生きていくうえで基本的な機能の中心になっています。
ハイハイをしっかりとすることでこの部分が活性化されるため、成長した後の運動能力に関わってきます。
ハイハイが短いと、幼少期に転んだ際にとっさに手が出せず、ケガをしやすくなったり、お箸をうまく使えなかったりと色々と不具合が出てきてしまいます。
ハイハイの重要性を考えると、期間が短いせいで大人になってから姿勢が崩れ、そのせいで首肩コリ・疲れやすさ・体の動かし方の不器用さなどから将来整体などにお世話になりやすくなる可能性も・・・
可能な限りハイハイの期間を長くするためには、部屋のスペースを広くとってつかまり立ちできるものをどかしたり、おもちゃなどで赤ちゃんを動かしてあげる必要があるかもしれません。
また、現在猫背や首肩の不調でお悩みの方はセルフケアでハイハイをすることも効果的です。
実際、患者さんに「お家でハイハイしてください」と伝える場合もあります。
お子さん、お孫さんの将来を考えるとすぐに立たせようとしないで可能な範囲でハイハイが出来るような環境づくりをしてあげるといいかもしれませんね。
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