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痛みの原因は特定できない5つの理由

【慢性痛の知識】
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こんにちは!整体院導の石川です。

あなたがもし今何かしら痛みを抱えていたとしてその痛みの原因は何処にあると思いますか?

筋肉?関節?神経?心?

病院で原因不明と言われたら不安になり、何が何でも原因が知りたいというお気持ちは痛いほどわかりますが、慢性的な痛みは原因を特定することは非常に困難です。

今回は身近だけどあまり詳しく知られていない『痛み』についてお話していこうと思います。

そもそも『痛み』って何?

よく整骨院では

「あなたの痛みは姿勢が問題ですよ!姿勢を治せば症状も改善するので矯正しましょう!」

という感じのことを言いますがこれ・・・大間違いです

恐らく皆さんは知らないかと思いますが、痛みは国際疼痛学会によって定義づけされています。

「痛みとは、組織損傷が起こった時あるいは起こりそうなときに付随する不快な感覚及び情動体験、あるいはそれに似た不快な感覚及び情動体験である。」

「組織損傷が起こった時」に痛みが起こるのはイメージしやすいと思います。

しかし「起こりそうなとき~」「情動体験である。」という部分はイメージしにくいのではないでしょうか?

これは簡単に言うと【感情や体験】によって痛みが起こるということです。

例えば、過去に動けないくらいのぎっくり腰をしたとしましょう。

そして数年後、ほんの少し腰に張りを感じます。

人の脳は過去の痛めた体験やその時の嫌な感情を覚えているので仮に痛みが出るほどのものでなくても、徐々に痛みを感じてきてしまいます。

なので、痛みは【感情】【体験】だと言えます

だからこそ慢性的にお体にご症状のある方の大半は、整形外科に行っても「異常なし」と診断されてしまうのです。

さて、本題の「慢性痛の原因は見つけられない」というところですが、今から慢性痛の要因になり得るものをお話しします。

慢性痛を引き起こす5つのもの

西洋医学的には慢性痛の問題は

①    筋膜のトラブル

②    心理的ストレス

③    神経への直接的な損傷

④    皮膚のトラブル

⑤    脳のトラブル(誤作動)

などと言われています。

筋膜とは、筋肉の表面を包んでくれている強靭な膜組織です。

ここでのトラブルは身体のアンバランスや動作の癖によって生じると言われています。

これがよく整骨院で言う「歪み」のことですね。

皮膚のトラブルとは、アトピー等の皮膚疾患ではありません。

皮膚も筋肉や筋膜のように伸び縮みをして滑走します。

しかし、その滑走に不具合が出ると痛みにつながると言われています。

皮膚のトラブルによる痛みの場合は、いくら筋肉をほぐしても痛みは変わらないかすぐに戻ってきてしまいます。

脳のトラブル(誤作動)は、慢性痛に対する間違った認識や医療従事者や専門家による発言によって起こされることも多々あります。

これは「昔ヘルニアと言われたから、私の腰の痛みはヘルニアのせいだ!」

と思い込んでしまうことにより、ヘルニアでなくても痛みが誘発されることを指します。

そのため、我々医療従事者は慎重に言葉を選び、患者さんがストレスを感じないようにしなければいけません。

心理的ストレスは、自律神経のバランスが崩れていることで交感神経が興奮し、痛みを誘発します。人間関係や生活上でのトラブルなども影響する場合があります。

神経への直接的な損傷は、整体でどうにかできるものではありません。

これは医師による処置が必要となります。

痛みの原因が特定できない理由

『上の5つが引き起こすのが分かるなら痛みの原因はそのどれかなんだから原因の特定できるじゃん!』

と考える方がいてもおかしくないと思います。

しかし、痛みは上記5つの内どれか単一の物によって引き起こされるわけではなく、5つのいくつか・もしくは全ての細い糸が複雑に、ぐちゃぐちゃに絡み合った結果として起こるものです。

だからこそ、「あなたの痛みの原因はこれです!」とは言えないのです。

なぜなら何か単一のもので発生しているわけではないから。

もちろん患者さんからしたら言い切ってくれた方が安心感がありますよね。

ですが、正しく慢性痛を理解しているのであれば言い切ることはできないのです。

「痛みの原因はこれの可能性があります。」

「痛みはこれによって出ている割合が大きいです。」

このような伝え方になるはずです。

言い切ってしまう先生はどうなのかなと個人的には思います。

だからもし今あなたが、整骨院に通っていて仮に

「姿勢が原因ですよ!」「骨盤の歪みが~」

と言われていて改善されていないのならそれ以外の問題があるということです。

いかがでしょうか?

何となく慢性痛がどういうものか少しはご理解頂けたでしょうか?

原因を知ることに注意を向けることよりも重要なのは、どうやったらそれが楽になるか?

なので普段も「何で痛いんだ?」と考えるよりも「この時なんかあまり痛くないな~」とある程度楽観的に考えてあげた方が痛みの改善には効果的ですね。

本日はここまで!

ご覧いただきありがとうございました。

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