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産後の骨盤矯正で後悔しないために知ってほしい事

【その他】
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皆さんこんにちは!石川です。

今回は、産後のお母さんと妊婦さん、そして妊活をしている女性に特に読んで頂きたい内容となっております。

それは、巷でよく聞く産後の骨盤矯正についてです。

まず初めに皆さんに質問です。

『骨盤が歪む』とはどういった状態だと思いますか?

・骨盤が開いている

・骨盤が捻じれている

・骨盤の形が崩れている

等など様々な意見があると思います。

これ実は、全て間違いです。

その他にも、整体院で言われている産後の骨盤矯正には【嘘】がたくさんあります。

①    出産後、半年以内にしなければいけない

②    矯正をしないと骨盤は開きっぱなしになる

③    矯正しないと歪んだ状態で固まってしまう

④    下半身太りは骨盤が歪んでいるから

⑤    骨盤が歪むと左右の脚の長さが変わってしまう

主にこれらが整体院で言われることかなと思います。

ではこれら【嘘】を訂正していきたいと思います。

矯正しないと骨盤は一生歪んだまま?

そもそものお話になりますが、骨盤が開くという認識自体が誤りなんです。

恥骨結合が離開してしまった方以外は、開くというよりも「普段よりも関節が良く動く」状態です。

そして、普段より動きやすくなった関節は何もしなくても、自然とその方の元の状態に戻ってきます。

戻る期間は個人差もあるのですが、約3か月程度です。

なので、半年以内に矯正しなければいけない・矯正しないと歪んだ状態で固まってしまうなんてことはありません。

産後の方は矯正しないと今の症状は良くならない・周りがやっているから自分もやった方がいいのでは?と思いがちですが、まず産後に出た症状は『歪み』が原因ではなく、大部分が妊娠~出産にかけて機能低下を起こしてしまった『筋肉』によるものです。

施術でもある程度は固まってしまった筋の機能低下を改善させることは可能ですが、本当の意味で症状を改善させるのであれば産後の方は運動が必要不可欠になります。

産後太りも歪みが原因という暴論

産後の下半身太りは骨盤が歪んでいるといって通院させる治療院もありますが・・・

産後太りはその多くはホルモンバランスによるものです。

まず出産~産後は、プロゲステロン・エストロゲンが減少します。

中でもエストロゲンの水分貯留等、体液役調整に関与するホルモンバランスの急激な変化によりむくみ(下半身太り)が引き起こされます。

もちろん産後は育児・家事に追われるため、運動する時間を確保できない事や生活の中心が赤ちゃんになるため早食い気味になったり、ゆったりと入浴することが出来ないことも浮腫みや体重の増加に関わりますね。

その他にも睡眠不足・疲労・長時間の授乳による座位等も十分すぎる影響を与えます。

そして痩せるか痩せないかの基本原則は☟これ☟

摂取カロリー<消費カロリー

『骨盤矯正で歪みを整えて代謝アップ!』と謳ったりしますが、それで得られる消費カロリーは微々たるものなので、日々の食生活や運動習慣を見直した方が痩せるには何万倍も効果があると思っています。

ただし、猫背が続くと足にかかる負担は大きくなるため、脚の張り感には多少の効果はあるかと思いますが、それを痩せるというのかと言われると疑問が残りますね。

足の長さ見比べてるけど実は・・・

よく治療院では左右の脚の長さの違いを執拗に見たり伝えたりしていますが・・・本当に問題となる脚長差は3センチ以上からと言われています。

軽度な脚長差なら健常な方でも必ずありますし、仮に腰痛が出る前に急に脚長差が出ているかと言われるとそんなことはありません。

そもそも利き手・利き足があったり、内臓が左右対称ではないという事を考えると目に見える脚というわずかな部分の左右のずれを気にしすぎる方がナンセンスだと思っています。

ある程度の非対称は許容するべきです。

脚長差に固執するよりも妊娠・出産により機能低下を起こしてしまった筋の機能を回復させることの方がよっぽど重要で効果的かと。

産後の骨盤矯正で『骨盤を締める』とは?

骨盤を締めてサイズダウンというのが産後の骨盤矯正の醍醐味(?)だと思います。

メジャーを使ってマイナス数センチを掲げるところもありますが・・・

ではそのメジャーで計測している位置、絞める力加減は寸分違わず同じですか?

人間は機械ではないのでそんなことはないと思います。

仮に全く同じように測って変わっていても、それは決して「骨盤が閉まった」からではないことをご理解していただきたいです。

変わった場合、それは筋肉の緊張の緩和・姿勢の改善・水分の移動等によるもので開いていた骨盤が閉じたからではありません。

そもそも、昔には産後の骨盤矯正という言葉は存在しません。

もちろん骨盤を閉めるということもしてません。

なら女性の高齢者はみんな骨盤が歪んだままで、みんな出産してからずーっと不調がありますか?

そんなことはないですね。

『産後の骨盤矯正』とはマーケティングでたくさんの患者さんを集めるために生まれた言葉であり、医療用語ではないのです。

しかし不調があるのに何もしなくていいかというとそういうわけではなく、僕自身も『産後のケア』は必要だと思っています。

ただ産後の不調は骨盤の歪みではなく、妊娠中から起こる筋緊張・筋の機能低下や出産・育児のストレスからくる自律神経の影響、ホルモンバランスの乱れによるものです。

産後のお母さんに必要なのは『骨盤矯正』ではなく【運動療法】です。

運動といっても簡単な体操で、体の使い方や固くなり低下してしまった筋肉の機能を回復させるようなものになります。

このように世の中に当然のように出回っている常識は、間違っていることが多くあります。

皆さんは、嘘の常識と本当の真実のどちらを選びますか?

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