「五十肩は放っておけば勝手に治る」
こんなことを聞いたことはありませんか?
今回は【五十肩は実際どれくらいで治るのか?】についてお話ししようと思います。
五十肩が治るまでの期間はかなり個人差があります。
ほんの数週間で治る人もいますし、数年かかる人もいます。
それどころか中には一生痛みと付き合っていく人もいます。
『数週間で治るのか』『数年かかるのか』は今の対処法で変わってくるかもしれません。
最後には五十肩に効果的な体操をお伝えしてますので、是非最後までご覧ください!
治るまでの期間
実際周りからこんな話を聞いたこと・会話をしたことありませんか?
五十肩って放っておけば勝手に治るらしいよ!
それなら通院しないで様子を見ようかな?
と思ってしまった方!
放っておけば治ると思って五十肩を放置するのは危険です‼
というのもReeves B:Scand J Rheumatolの研究によると
治癒までに1~4年,平均2年半かかる上に完全な可動域の回復は39%にしかみられない
およそ6割の方は完全に元に戻らず、後遺症を抱えるという結果に…
さらに別の研究( Shaffer B, et al:J Bone Joint Surg Am)では
発症後7年経過しても50%の人には痛みや可動域制限が遺残している
つまり、五十肩は放っておけば勝手に完治するような簡単なものではないということになります。
痛みがうつに繋がる⁉
先ほどまでは、放置をしても肩の機能は完全に戻ることは少ないということをお話ししましたが、機能的側面の他に五十肩の痛みを放置することで『うつ病』に繋がることについても触れておこうと思います。
慢性痛は警告信号の役割を果たした後でも痛みが続き、生活の質(QOL)を大きく損なうだけでなく、うつ病や不安障害などの精神疾患の引き金ともなる。
慢性痛が抑うつ状態を引き起こす脳内メカニズムを解明-北大 – QLifePro 医療ニュース
痛みを長期に渡って抱えると、脳の機能が低下してしまい、それがうつ病などの精神疾患に繋がってしまいます。
ネガティブな感情は、自律神経を乱し、身体が痛みに対してより過敏に感じるようになります。
①肩の痛み
↓
②ストレス・不安感
↓
③うつ症状
↓
④痛みの感受性UP
↓
⑤肩の痛み
分かりますか?
放置することで上記の様な痛みの悪循環が完成してしまうわけです。
ネガティブな感情と痛みの関係性☟
五十肩の放置は、それによって与えられる恩恵は少なく、むしろ悪影響ばかりなので早めの治療が必要になってきます。
五十肩に運動は効果的か?
先に結論をお伝えすると『効果的だから積極的に行った方が良い』です!
根拠としては以下の様な研究結果が出ています。
10 人の凍結肩患者に対して 3 か月間の理学療法を施行した結果,全ての患者で肩甲上腕リズム,自動関節可動域,動作時痛,夜間痛の大きな改善が認められた
(japanpt.or.jp)
五十肩(凍結肩)の患者さんは積極的にセルフケアを行うことで、痛みや可動域の大幅な改善が期待できるんです!
そこで五十肩に効果的なセルフケアをお伝えしますので是非実践してみてくださいね!
お祈り体操
- 目線は常に指の先端
- 痛みの出ない範囲でゆっくり行う
ガチガチに固まってしまった肩回りを動かすことで、少しずつ固さを取って動きをスムーズにする体操です!
セルフケアは痛みが出ない範囲で行った方が痛みや可動域の改善に効果的なので、無理のない範囲でゆっくり行うようにしましょう。
ペットボトルで筋力強化
- 500mlペットボトルに水を入れて行う
- 手を突き出し肩甲骨を浮かすイメージ
肩周囲の筋肉が固まってしまうのは、肩甲骨を安定させる筋肉が上手く機能していないことが考えられます。
この体操を行うことで、肩を安定する筋肉の機能を改善できるのでこちらも合わせて行えるとより良いですね!
まとめ
- 五十肩は放っておいてもいいことない
- 痛みを放置すると精神病に繋がる
- 五十肩にはセルフケアが効果的
五十肩は放っておけば治るは大間違いです!
放置して後悔する前に通院・積極的なセルフケアを行って辛い方の痛みを改善させましょう。
五十肩の時、温めればいいのか冷やせばいいのか…どっちが正しいのか?
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