実は、うつ病と身体の痛みにはとても深い関係性があります。
(うつ病)患者さんの6割が「痛み」を経験し、「痛み」の特徴は「頭」「肩」「胃」が多く、8割が「鈍い」痛み
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実際にこのような研究も発表されているくらいです。
痛み止めも効かず、病院では特に異常なしとされてしまう痛みの可能性の一つとして『うつ病』によるものを考えなければいけません。
記事の前半では【うつ病について】、後半では【うつ病による痛みの解決法】をお伝えしていきます。
是非最後までご覧ください!
うつ病とは
うつ病は気分障害の一つです。
症状としては…
- 気分の落ち込み
- 睡眠障害
- 食欲不振
- 身体がだるい、疲れやすい
- 動悸
- 頭痛や肩こり
- 胃の不快感、便秘・下痢
- めまい
など多岐に渡ります。
これらの症状が現れていて日常生活に支障をきたしている場合、うつ病を発症している可能性があるため、自己判断せず、まずはお近くの専門医へ相談してみましょう。
うつ病の原因は?
現在、うつ病のはっきりとした原因はわかっていません。
今の医学では、何か一つの原因で起こるのではなく、複数の様々な要因が合わさって発症するという見解になっています。
その中の一つとして【脳内の異常】が挙げられます。
脳に何らかの異常が起き、気分に影響を与える物質のバランスが崩れることでうつ症状が引き起こされるというものです。
人の脳については、未だはっきりとしたことはわかっていませんが、うつに関連するいくつかの『仮説』のうち、現在の治療にも活用されているものを1つここでは紹介します。
モノアミン仮説
それは『モノアミン仮説』というものです。
モノアミン…あまり聞きなれない言葉ですよね。
簡単に言うと、モノアミンとは気分に関わる物質の総称です。
この仮説の内容は
「モノアミンが減ると気分が落ち込み、増えると気分が良くなるってことは、うつ病はモノアミンが減ってるから発症するんじゃないのか?」
というもの。
この仮説をもとに現在の抗うつ剤も作られており、作用としてはモノアミンを増やすのが主な働きです。
モノアミンは痛みを抑える働きがある
実はモノアミンは、人の気分だけでなく『痛みを抑える』という重要な役割もあるんです。
人にたくさんある神経の中には、痛みを抑えるための神経があり、その神経がモノアミンを分泌して痛みを和らげてくれることが分かっています。
しかし、うつ病患者では痛みを抑えるモノアミンが減っている為、うつ病患者は痛みを抑える機能が低下し、身体が『痛みを感じやすく』なっている状態です。
そのため本来であれば、痛みを感じないような些細な体の変化にも過敏になり、原因不明の身体の痛みに悩まされてしまいます。
モノアミン仮説は字のごとく【仮説】なので、これだけでうつに伴う体の痛みを全て説明できるわけではありませんが、うつやそれに伴う痛みを引き起こす可能性の一つとしては重要な考えだと思っています。
うつ病に伴う痛みの対処法は?
さて、ここまでうつ病そのものについてお話してきましたが、ようやく本題のうつ病に伴う痛みの対処法のお話をしていきます。
うつ病に伴う痛みの対処とは、つまるところ【うつ病を改善させる方法】のことです。
今からその方法を3つ紹介しますので是非参考にしてみてください。
①運動
これはもう耳にタコが出来るくらい聞き飽きたという方もいるかと思いますが…
本当にそのくらい大事なことなので、僕も運動を推奨します。
というのも1999年にデューク大学で行われた研究結果で以下のものがあります。
うつ病患者に週3回・30分間、有酸素運動能の70~80%(息切れする程度)の強度でウォーキングかジョギングを実施したところ、うつの症状が大幅に緩和し、約半分は完全に消えた。
このように運動が薬に負けず劣らずの効果を発揮します。
というのも運動をすることでモノアミンの量が増加するからです。
モノアミンが増えるという事はうつ症状の改善+痛みの抑制機能の活性化につながるので、やはり運動はおススメしていきたい一つの手段ですね。
出典
②通院
上記の運動ももちろん大切ですが、まずは専門医に自分の身体に今起こっていることを相談することも非常に重要です。
整形外科での検査で特に異常が見られず、うつ病の様な症状が現れている時はお近くのメンタルクリニックに受診すると、あなたの身体の状態にあったお薬を処方してくれるかもしれません。
自身の住んでいる地域のクリニックを探すならこころの耳というサイトがおススメです。
診療科や地域など様々な条件で検索することが出来ます。
③環境を変える
もしあなたが環境を変えらえる状況ならば、身の回りの環境を整えるのも一つの手です。
ここで言う環境とは、労働環境・生活環境の2つ。
労働環境なら退職・休職・配置換え・時短労働といった方法があり、生活環境ではもし一人暮らしなど実家を離れて暮らしているのなら実家へ帰るという方法がありますね。
もちろん、この方法は誰でも気軽にできるものではないという事は重々承知の上ですが、「こういった方法もありますよ」という事で紹介させていただきました。
外出が辛い時は…
僕自身もうつ病を患っている方に対して施術をしてお話を聞くこともあるので
『さっきの3つが大事なのはわかってるけど、そもそも外に出るのが辛い時もある』
というご意見もあるだろうという事は理解しているつもりです。
ですが、家に1人でいるとどうしても思考が自分を責める方向に向いてしまいがちになります。
そんな時は家にいながら・待ち時間なく・オンラインで・専門家に相談してみませんか?
【オンラインカウンセリング】Unlace
24時間365日で連絡が可能【Unlace】- 外出が辛い
- 予約を取るのが億劫
- 顔を見せたくない
- すぐに相談したい
これらに当てはまる方はオンラインカウンセリングも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?
自宅に1人でいて、心がマイナスを向いてしまうと、身体の状態を良くしていくのは中々難しくなってしまいます。
気分が落ち込んで辛いその時に自宅にいながら24時間365日いつでも相談できる専門家が近くにいると思うと心強いですよね。
Unlaceの料金
従来の対面・ビデオ形式でのカウンセリングに比べると、料金はだいぶ低く抑えられています。
予約不要、休みなく対応してくれることも考えると従来のカウンセリングよりも手間も少ないのではないでしょうか?
カウンセリングを気軽に
オンラインカウンセリングは対面カウンセリングと同様の効果があると言われています。
(Murphy et al.2009)
従来のカウンセリングより費用を抑え、自宅にいながら気軽に専門家のカウンセリングを受けられるのが最大の特徴です。
外出が辛くて運動も病院への通院も出来ない場合は、一度カウンセラーに相談してみてはいかがですか?
そこから少しずつ出来ることを増やしていけば、それが結果的に痛みの改善につながるでしょう。
まとめ
- うつ病について
- うつ病の原因
- うつに伴う痛みの対策
- オンラインカウンセリング
原因不明の痛みがうつ病によって起こっているかも?という事でお話をさせて頂きました。
少しでもあなたの痛みの緩和に役立てれば幸いです。
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