こんばんは!整体院導の石川です。
あなたは変形性股関節症に『貧乏ゆすり』が効果的だという事を知っていましたか?
医療の分野では『ジグリング』と呼ばれます。
変形性股関節症にはリハビリだ!運動が大事だ!とよく言われますが、それはわかっていても痛みで運動が出来なかったり、運動が苦手な方にとっては非常に辛いですよね。
しかし、この貧乏ゆすりなら辛くなく誰でも出来る非常に簡単な運動になります。
今回は貧乏ゆすりが変形性股関節症に効果的な理由と正しいやり方についてお話ししようと思います。
貧乏ゆすり(ジグリング)の驚くべき効果
普段は行儀が悪いため、嫌悪される貧乏ゆすりですが、その効果は目を見張るものがあります。
貧乏ゆすりを継続的に行うことで得られる効果とは・・・
『失われた関節表面の軟骨が再生してくる』と言うもの。
筋肉や骨は血管が通っていて、そこから必要な栄養素を供給してもらうように出来ているのですが、関節軟骨には血管が通らないため、血管からは栄養を供給してもらうことが出来ません。
しかし関節軟骨は血管がない代わりに栄養は関節にある『関節液』という潤滑油のようなものによって補給されています。
この関節液による栄養補給は、関節を動かすことで促されます。反対に関節を動かさないと栄養が不足して、関節の変形につながってしまいます。
貧乏ゆすりは股関節に過度な圧力を加えることなく動かすことが出来るため、比較的痛みもなく栄養の供給が行われ、関節軟骨の再生が促されやすくなると考えられています。
実際に貧乏ゆすりを継続的に行った患者さんでは、関節軟骨が破壊されてしまった状態から関節軟骨が再生した例もあります。
ジグリングのやり方と回数
やり方と言っても、動作はまさに貧乏ゆすりそのものです。
①足の裏が床につく高さの椅子に腰をかける※この時に膝が90°くらいになるのが目安
②つま先は床から離れないように踵を小刻みに上下させる。
③一日合計で2時間以上、毎日行う。
本当にたったこれだけです。
実際に研究では、変形性股関節症の痛みの軽減・軟骨の再生・関節の隙間の拡大などが報告されています。
これだけ聞くと「すごい!」となりそうですが、これはあくまでも治療の一環にすぎません。
『貧乏ゆすりだけやっていれば全ての変形性股関節症が必ず治る!』というものではないため、基本的に病院での診察と並行しながら行っていくことが重要ですね。
しかし、いくら簡単に取り組めるとは言え二時間以上もひたすらカタカタカタカタ貧乏ゆすりを続けるのは中々骨が折れると思います・・・。
そのような場合はジグリングマシンという自動で貧乏ゆすりを行ってくれる便利なものもあります☟
注意点
一見、股関節への負担が少なく安全に感じる貧乏ゆすり(ジグリング)ですが注意点もあります。
①痛みが出たり、悪化したら中止する
②人工股関節のある人はやらない
③まずは専門医からしっかりと診断を受ける
④ジグリングを行っている期間も定期的に検査をする
そして必ず医師の診断を受けてから行うようにしてください。
今のところジグリングによる副作用は報告されていませんが、絶対に副作用が出ないという保証はないため、まずは専門医に関節の状態を見てもらってから取り組む方が安全と言えるでしょう。
検査は必須ですが、すぐに手術をすることが出来ず、手術するまでの期間を何とか延ばしたいという方や痛みを軽減させる方法が分からないといった方は実践してみる価値は十分あると思います。
最後に
貧乏ゆすり(ジグリング)は椅子に座ることが出来る方であれば、どなたでもすぐに取り組むことのできる難易度の低い運動になります。
またしっかりと研究もされていて、効果が認められるという結果も得られている為、比較的信頼のおけるものかと思います。
もし「貧乏ゆすりなんかで本当に軟骨が再生するの?」と半信半疑の方はこちらの書籍を読んでみてください☟
ここまで僕が伝えた貧乏ゆすり(ジグリング)の方法や効果だけでなく、実際に患者さんに行ってもらった症例も分かりやすく記載されているので、貧乏ゆすりに取り組んでいるけど効果が分からない方や今この記事を読んで半信半疑の方にはお勧めの書籍です。
手術をするかどうか迷っていたり、手術をどうしても避けたい!と言う方は貧乏ゆすりを日々の生活に取り入れてみてはいかがですか?
変形性股関節症についてより詳しく知りたい方はこちらもご覧ください☟
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