先日、Instagramのストーリーでこのような質問をしました↓
整体で『再発予防には定期的なメンテナンスが必要です』と伝えられた方はいますか?と聞いたところ半数の方が「ある」という回答をされたので今回は【整体でのメンテナンスについて】個人的な考えをお伝えしていこうと思います。
- 整体に通院中の方
- 通院してそろそろ終了しようと思っている方
- これから整体に行こうとしている方
上記の3つに当てはまる方は是非最後までお付き合いいただければと思います。
結論
先に結論をお伝えすると…
『必要な人もいるがメンテナンスをしても再発を100%防げるわけではない』となります。
再発しないためのメンテナンスなのに
再発するかもしれないってこと?
おっしゃる通りです。
整体のメンテナンスで可能なのは【確率を下げる】ことです。
確率を下げるとはどういうことか今から解説しますね!
確率について
まず痛みに関わるのは大きく分けて3つの要素があります。
これら3つの要素が複雑に絡んで慢性的な痛み・症状が現れます。
整体で主に対処できるのは、どの要素だと思いますか?
そうです。身体要素ですね。
もちろん、生活での注意点やお話を聞くことで環境要素や心理要素にも良い影響を与えることは、可能だと考えていますが、24時間付きっきりで関わることは出来ないので完璧に0にするのは難しいですよね。
想像してください
仮にそれぞれの要素が症状に与える影響度が約33%あるとして…
整体のメンテナンスで身体要素の影響度を0%に下げれたとしても残り約66%は残りますね。
※実際は3要素がそれぞれどの程度影響してるかは分からない
※あくまでイメージなので66%の確率で再発するというわけではない
ですので
うちにメンテナンスで通ってれば
再発なんてありえませんよ!
という伝え方もしくは、これに近い伝え方は患者さんに対して誠意がないなと思ってしまいます。
メンテナンスは悪なのか?
とはいえ、メンテナンスで通院すること自体を否定するわけではありません。
僕自身も必要だと思う患者さんには1~2カ月に1回の通院をご提案することもあります。
あくまで施術者側が過度に再発すると脅したり、再発は確実にしないと期待させすぎる声掛けには気を付けてくださいという事を伝えようとした次第です。
では次に僕個人の意見としてメンテナンスをした方がいいであろう患者さんの特徴についてお伝えしますね。
メンテナンスしたほうがいい人
メンテナンスをした方が良い人の特徴を3つお伝えしますね。
- 骨の変形がある
- 労働環境が過酷
- 症状を取り切るのが難しい
上記の3つをそれぞれもう少し深堀していきましょう!
①骨の変形がある
以前、別記事で「変形が痛みの原因とは限らない」という内容を公開しているので、それを読んだことのある方からしたら『矛盾してない?』と思うかもしれませんね。
確かに変形が痛みの直接原因になるとは限らないと思っていますが、間接原因にはなり得ると考えています。
変形が生じている時点で体の構造が正常な状態ではないため、周りの組織(筋肉・靭帯)に加わるストレスも偏りが出やすくなります。
それが長期間繰り返されると痛みを引き起こすきっかけになる可能性は十分あるでしょう。
ですが、可動域や筋出力・日常生活で加わる負荷がそこまで問題にならない場合は整体にメンテナンスに行かなくとも、セルフケアで様子を見てもいいこともありますね。
『関節・骨の変形』についての記事はこちら↓
②労働環境が過酷
これは例えば、長距離ドライバーのように何時間も同じ姿勢を強いられる職業や引っ越し作業員のように重いものを何度も持ち運びしなければならない職業の方に当てはまりますね。
このような職種の方はセルフケアでは体の回復が追い付かない場合がしばしばあります(症状による)
その場合は、定期的な施術で身体的要素だけでもケアすることが重要かなと考えています。
③症状を取り切るのが難しい
これに関しては僕たち施術者側の技術不足もあるので、難しい部分だと思いますが…。
施術をしている中でどうしても「あと少し」の症状が残ってしまう事もあります。
特に肌感覚としては痛みよりも痺れの様な症状にお悩みの方に多いです。
その場合、考えられる取り切れない理由・メンテナンスで可能な範囲についてお話して通うか一旦終了するか決めてもらっています。
最後に
なぜ今回Instagramで回答を募集したかというと、ごくまれに
再発しないっていうから通ってたのに
再発したからあそこに行くのはやめた
という患者さんが来院されるからです。
だからこそ今回は
【メンテナンスで可能な範囲】と【メンテナンスで完璧な再発予防はできない】ということを知ってもらい、より患者さんの選択肢が広がればいいなと思い、Instagramで回答を募集しました。
僕としてはメンテナンスそのものが悪いのではなく、本当にその人に定期的な施術が必要なのか?と線引きをすることが大事かなと考えています。
この記事の内容が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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