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ヘルニアの手術をしたのに症状が再発して不安になっているあなたへ

椎間板ヘルニア
この記事は約6分で読めます。
こんなお悩みありませんか?
  • ヘルニアの手術したけどまた症状が再発した
  • また手術しなくてはいけないのかと不安に思ってる
  • そして手術してもまた再発するのでは?と恐れてる

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

『これで辛い症状がなくなって快適に生活できる!』と思って手術したのに症状が再発してしまったら心が折れそうになりますよね。

記事前半では【手術をしても症状が再発する理由】を、後半では【対処法】について解説するので、じっくり読み込んでくださいね!

手術をしても症状が再発する理由

結論から申し上げますと、もしかしたらそれは『脊椎術後症候群(Failed back surgery syndrome:FBSS)』かもしれません。

「Failed」って『失敗した』って
意味だけど手術が失敗したってこと?

確かに【症状が再発した】という部分だけ切り取ると手術の失敗に感じますが、必ずしも手術の失敗だけで起こるものではありません。

もう少し脊椎術後症候群(以下FBSS)について詳しくお話していきましょう。

FBSSについて

FBSSの定義は以下

  • 直近の手術から6カ月以上続く腰や下肢の痛みがあること
  • 診察・検査の結果、外科治療が必要な責任病変(原因)がないこと
  • 追加の外科治療が適切ではないこと

等の項目に当てはまっているとFBSSだと言えるとのこと‹1›

つまり…

術前にあった原因はなくなってるから
他の問題がある可能性が大きいかもな

ということ。

でも実際に症状が再発して苦しんでる方が『手術が失敗したんだ!』と感じるのは当然のことだと思います。

この医師側と患者側の認識の違いがFBSSの治療が難しい理由の一つです。

手術以外の再発理由は?

実は以前、このような記事を書きました↓

こちらはタイトル通り『心』の状態で人の体に起こる痛みは左右されることもあるというお話です。

実際にFBSSも体の構造的異常(骨の変形とか)以外のとは別に患者の心理的、社会的要因が関与すると言われています‹2›

つまり、手術自体は成功していても動くことへの恐怖心が残っていたり、医師への不信感があったり、そういった精神的影響を受けるのがFBSSというものです。

だからこそ『じゃあもう一回手術しましょうか!』という話ではないんですよね。

仮に変形が残存していたり、背骨の不安定性が出現しているなら再手術は選択肢の一つとして入るかもしれませんが、必ずしもそれらが痛みの原因とは限りません(程度にもよりますが)

ではどうすればいいのか?
対処法をいくつかお伝えしていきますね。

対処法は?

まず大前提としてこれからお伝えするのは
すでに病院で診察を受け、背骨に異常がないことを確認している
場合の方にのみ有効な可能性があるという事をご理解ください。

変形があってもそれが原因とは限らないとは言いましたが、1番困るのは変形が原因だったときです。

そのリスクを避けるためにも、もしまだ病院に行っていないという方は必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

①動く

痛いから動きたくないんだよね

痛い中動くというのは、かなり大変なことだとは思います。

ですが、人は適度に動いていないと身体に不調が出る生物です。
筋肉が固まって、血流が悪くなり、痛み物質が体内に蓄積されて痛みが出る。

痛いから動かない・痛くなりそうだから動かない

この考え方は負の無限ループの入り口です。
動き終わった後に10分以内に痛みが動く前と同じくらいに落ち着けば徐々に動いていった方が体の状態は良くなる可能性が高いです。

なので、様子をみつつ、恐る恐るでも構いません。
まずは動くことへの恐怖心を少しずつ取っていきましょう。

②脊髄刺激療法を試す

『脊髄刺激療法』と言う言葉を聞いたことはありますか?

端的に言うと、体内に小さな装置を埋めて微小な電気で痛みを抑制するというもの

FBSSに対する脊髄刺激療法は研究で除痛効果が証明されています。
除痛以外でも睡眠・生活の質の改善・身体機能・鎮痛薬の減量効果もあったと報告されています‹3›

どこでその治療を受けれるの?

自分の地域のどこの病院で脊髄刺激療法が受けれるのか気になりますよね?

ご安心ください。
ちゃんと脊髄刺激療法を行っている病院を調べられるサイトがあります!
脊髄刺激療法を受けたい方はこちら

こちらからご自身の住まいから近い病院を探して通院してみるのもいいかもしれませんね。
※ただしその治療が受けれるかは医師の判断なのでご注意を

整体はFBSSに効果ないの?

FBSSに整体は効果的か?
これについては何とも言えません。

本音を言えば私も整体師なわけですから、自信満々に効果あります!と宣言したいところですが…。

施術方法や施術に対する考え方は施術者によって様々です。
ですので一概に効果があると言い切れないのが本当の所。

ただし、患者さんの痛みに対する認識を変えたり、身体の使い方を伝える等、効果が認められる可能性があるのは確かです。

ですので、基本的にはまず病院で診察・治療を受けて、それでも効果に納得いかなかった場合に最後の手段として信頼できる整体を探すのをお勧めします。

まとめ

①手術後の再発は『脊椎術後症候群(Failed back surgery syndrome:FBSS)』かもしれない

②背骨の異常以外で心理的・社会的影響を受ける

③対処法は動かせる範囲で動くこと+脊髄刺激療法を試す事



≪参考文献一覧≫

‹1›Rigoard P, Gatzinsky K, Deneuville JP, et al:Optimizing the management and outcomes of failed back surgery syndrome:a consensus statement on definition and outlines for patient
assessment. Pain Res Manag 2019

‹2›Gatzinsky K, Eldabe S, Deneuville JP, et al:Optimizing the management and outcomes of failed back surgery syndrome:a proposal of a standardized multidisciplinary team care pathway. Pain Res Manag 2019

‹3›Failed back surgery syndrome(FBSSに対する脊髄刺激療法のこれまでとこれから 笹森徹

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