こんにちは!整体院導の石川です。
変形性膝関節症でお困りの方は整形外科で『ヒアルロン酸注射』をしてもらうことが多いかと思います。
これはどこの病院でも昔から行われているメジャーな治療法で、目的としては主に2つありました。
①膝の関節の動きを滑らかにする
②膝のクッションの役割をしてくれる
実際にこれまでの研究ではヒアルロン酸注射をした方が痛みや動きの改善に効果的だという内容のものも一応ありましたが・・・
今回、新たに発表された最新の研究論文では衝撃的な結果となっています。
ヒアルロン酸注射の最新研究
変形性膝関節症のための粘性補充:系統的レビューとメタアナリシス|The BMJ
上の研究では
粘性補充がプラセボと比較して変形性膝関節症の痛みのわずかな減少をもたらすことを示しているが、その差は群差間の臨床的に重要な最小量よりも小さい。強力な決定的な証拠は、粘性補充がプラセボと比較して重篤な有害事象のリスク増加とも関連していることを示している。この新知見は、変形性膝関節症の治療のための粘性補充の広範な使用を支持していない。
と結論付けられています。
小難しい言葉が多いので簡単に言い換えると
『ヒアルロン酸注射は痛みをほんの少し軽減してくれるが、それはプラセボ(思い込み)とほとんど差はない。またヒアルロン酸注射をすることで重篤な病気になる可能性が増加すると分かった。』
といったところでしょうか。
これはこれまで注射を打ってきた患者さん、これから打とうか考えている患者さん、今までいいものと思ってきたお医者さんにとって脳天を撃ち抜かれるような内容かと思います。
重篤な有害事象って具体的にどんなもの?
さて、気になる【重篤な有害事象】ですが論文では以下のものがあると記載されています。
①入院
②入院期間の延長
③持続性または重大な障害
④子孫の先天性異常
⑤生命を脅かす事象
⑥死亡
もちろんこれらはヒアルロン酸注射をしたから必ず起こるものではありませんが、効果がほとんど認められない治療に対して起こり得るリスクにしてはあまりにも大きすぎるものですね。
これらリスクがある中で今後の治療はどうなっていくのでしょうか
ヒアルロン酸注射は今すぐやめた方が良い?
ここからは完全個人的な意見ですので、これが絶対に正しいというわけではありません。
ご了承ください。
ただ効果がないという結果だけなら、実際にヒアルロン酸注射をすると楽になるという方もいますのでこれまで通りでいいんじゃないかなという考えになりますが、今回の結果では効果がない&有害であると明確に発表されているので避けられるのであれば避けていった方が良いのかと思います。
変形性膝関節症の治療はヒアルロン酸注射だけでなく、運動療法など他にも選択肢は多くあるのでわざわざ有害リスクの高いものを選択して治療を受ける必要はありません。
もし今通院していて毎回注射を打ってもらっているのであれば一度担当医に相談してみてはいかがでしょうか?
毎回打っても痛いのであれば、そもそもヒアルロン酸注射の効果自体は高くないのではないかと思いますが・・・。
今後ももしかしたらこれまでの治療法が実は有害だった・・・なんて研究結果も出てくるかもしれません。
そうしたらその都度ブログでお伝えしていきますのでお楽しみに(?)していてください。
※今回の研究はあくまで【変形性膝関節症のためのヒアルロン酸注射】についての内容で、五十肩などに対してのヒアルロン酸注射の効果を否定するものではありません。
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