メチコバール(ビタミンB12)が効かないのはなぜか?
手足のしびれや末梢神経障害の治療に用いられるメチコバール(一般名:メコバラミン)。
病院で「神経の修復に役立つ」と処方されることが多いですが、実際に服用しても効果を感じないケースが少なくありません。
では、なぜメチコバールが効かないことがあるのでしょうか?
本記事では、栄養学的な視点と神経の仕組みからその理由を掘り下げ、より効果的な改善方法について詳しく解説 します。
1. メチコバールの役割と神経修復のメカニズム

メチコバールはビタミンB12の一種で、末梢神経の修復や再生に関与 しています。
主な働きは以下の通りです。
- 髄鞘(ミエリン)の形成を助ける → 神経の伝達速度を向上
- 神経細胞のDNA合成を促進 → 損傷した神経の修復をサポート
- 抗酸化作用 → 神経の炎症を抑える
これらの働きから、手足のしびれや末梢神経障害の治療に使われるのですが、「服用しても効果を感じない」ケースが多いのはなぜでしょうか?
2. メチコバールが効かない3つの理由

① しびれの原因が神経だけではない
多くの人は「しびれ=神経の問題」と思いがちですが、実際には筋膜の癒着や血流障害、骨格の歪みが影響していることが多いです。
- 筋膜の癒着 → 神経が圧迫されて伝達が鈍くなる
- 血流不足 → 末梢神経への栄養供給が低下
- 骨格の歪み → 神経や血管が圧迫され、しびれを引き起こす
このような場合、メチコバールを服用しても根本原因にアプローチできないため、しびれが改善しないのです。
② 栄養バランスの欠如(ドベネックの桶)
「ドベネックの桶」という概念をご存じでしょうか?
これは栄養学において非常に重要な考え方で、栄養はすべての要素がバランスよく揃って初めて効果を発揮する という理論です。
ドベネックの桶の原理では、どれか1つの栄養素が不足していると、他の栄養素が十分でも健康状態が改善しないとされています。
メチコバール(ビタミンB12)のみを摂取しても、以下の栄養素が不足していると神経修復は進みません。
- ビタミンB1(チアミン) → 神経伝達に必要
- ビタミンB6(ピリドキシン) → ミエリン形成をサポート
- マグネシウム → 神経の興奮を抑え、しびれを和らげる
- 鉄・亜鉛 → 血流改善と神経の修復
つまり、メチコバール単体ではなく、神経修復に必要な他の栄養素も補わなければ効果が実感しにくいのです。
③ 吸収不良と腸内環境の問題
ビタミンB12の吸収には胃の「内因子」というタンパク質が不可欠ですが、加齢や胃の不調(胃炎・ピロリ菌感染など)により吸収効率が低下することがあります。
- 胃の調子が悪いと、メチコバールが体内で活用されない
- 腸内環境の悪化により、栄養が適切に吸収されない
特に、高齢者や胃の不調を抱えている方は、メチコバールの経口摂取では十分な効果が得られない場合があります。
3. 手足のしびれを根本から改善する方法

① 筋膜リリースと骨格矯正
筋膜の癒着や骨格の歪みがしびれの原因になっている場合、整体による筋膜リリースや骨盤矯正で改善することができます。
- 筋膜リリース → 神経の圧迫を取り除く
- 骨盤矯正 → 正しい姿勢を維持し、神経の圧迫を防ぐ
② 栄養のバランスを整える
メチコバール単体ではなく、ビタミンB群、ミネラル、抗酸化物質をバランスよく摂取することが重要です。
- ビタミンB群(B1・B6・B12) → 神経伝達と修復
- マグネシウム → 筋肉の緊張を緩和し、神経の興奮を抑える
- 抗酸化物質(ビタミンC・E) → 神経の酸化ストレスを軽減
③ 腸内環境を整える
ビタミンB12の吸収を促進するためには、腸内環境を改善することも大切です。
- 発酵食品(納豆・キムチ・ヨーグルト)を摂る
- 腸内細菌を整えるプロバイオティクスを活用する
まとめ:メチコバールに頼らず、根本改善へ
メチコバールが効かない理由は、しびれの原因が神経以外にもあり、単一の栄養素だけでは十分な改善が得られない ためです。
しびれを本当に改善するには、
✅ 筋膜リリースと骨格矯正
✅ 栄養バランスを整える(ドベネックの桶の原則を意識)
✅ 腸内環境を改善する
これらを総合的に取り入れることが重要です。
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