「もう手術しかないですね」
整形外科でそう言われた瞬間、頭が真っ白になった——
そんな声を、私たちは毎月何人もの患者さんから聞いています。
・変形性股関節症と診断された
・痛み止めやヒアルロン酸注射を打ち続けている
・でも徐々に歩く距離が短くなってきた
・手術は怖いけれど、このままでは生活が不安
実はその状態、手術を避ける選択肢が残されている可能性もあるのです。
この記事では、
「なぜ今、すぐに人工関節に踏み切らなくてもいいのか?」
について、リスク・エビデンス・そして改善の可能性まで、徹底的に解説していきます。
人工関節手術が「最後の手段」である理由
整形外科で人工関節を勧められた場合、多くの方が「もう終わりだ」「逃げ場はない」と感じます。ですが、医師たち自身も**「人工関節はあくまで最終手段」**と位置づけていることをご存じでしょうか?
関節置換術のリスクと限界
人工関節手術は年々進歩しているとはいえ、以下のようなリスクが存在します。
- 感染症や脱臼の可能性:術後の合併症リスクはゼロではありません。
- 再置換(再手術)の可能性:人工関節の寿命は15〜20年。若い年齢で手術すると、将来的に再手術が必要になることも。
- 術後も痛みが残るケース:術後も股関節以外の部位(例:骨盤や腰椎)から痛みが残ることがあります。
たとえば、ある研究では人工関節術後でも約10%の人に慢性的な痛みが残っていたという報告があります(Beswick et al., 2012, BMJ)。このことは、痛みの原因が関節だけではない可能性を示唆しているのです。
痛みの原因は“関節だけ”じゃない?
実際、私たちの臨床でも「画像上は股関節が変形しているけれど、股関節自体を触らなくても痛みが改善する」という事例が少なくありません。
その理由は、以下のような**“見逃されがちな要因”**があるからです:
- 骨盤や背骨のねじれによる体重の偏り
- お尻や内ももなど、股関節周囲筋の滑走障害
- 足のアーチ崩れによる荷重ラインの狂い
- 神経系の過敏化(慢性痛)
つまり、「関節の変形 = 手術」ではなく、「なぜ痛みが出ているのか」を見直すことこそが先決なのです。
「手術しかない」と言われても諦める前にできること
多くの方が整形外科で「もう手術しかないですね」と言われた瞬間、心の中で何かが折れてしまいます。ですが、その言葉に即座に従う前に、ぜひ一度立ち止まっていただきたいのです。
医師が伝えきれない“可能性”もある
整形外科医は、主に「画像所見」に基づいて判断します。つまり、レントゲンやMRIで関節の隙間が狭くなっていれば、機械的な解決策として人工関節を提案するのは自然な流れです。
しかし、画像で変形が確認できても、それが痛みの“真の原因”とは限りません。
これは、慢性痛に関する研究でも指摘されています。
「構造的な異常と痛みの強さは、必ずしも相関しない」
──(International Association for the Study of Pain, 2011)
実際、痛みは神経系・筋膜・血流・脳の認知機能など、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じているのです。
複数の視点で体を見直す必要がある
当院では、こうした背景を踏まえ、以下のような視点でアプローチしています。
- 姿勢・重心バランスの崩れ
- 筋膜の滑走不全による可動制限
- 歩行パターンの崩れと代償運動
- 食事・栄養(超栄養学)による炎症反応の調整
- 足底のアーチ構造と靴・インソールの適合性
つまり「股関節だけを診る」のではなく、「全身を診て、なぜそこに負担が集中しているのか?」という観点で身体を見直すのです。
このような総合的なアプローチを受けて初めて、「もう手術しかない」と思い込んでいた選択肢が、実は“まだ他にもある”と気づけることも少なくありません。
重症例における“本当の原因”を掘り下げる
整形外科で「変形していますね」と診断され、痛みが慢性化している方の中には、画像所見では説明できない苦しみを抱えている方が少なくありません。
「軟骨がすり減っているから痛いんでしょ?」
そう思い込んでいる方も多いですが、実際にはそれだけが原因ではないのです。
1. 「構造的ストレスの蓄積」が限界を超えた結果
人間の体は日々の生活の中で、重心の偏り・左右差・足のアーチの崩れなど、微細な“ズレ”を積み重ねていきます。
それにより、
- 特定の筋肉ばかり使われる
- 一部の関節に過剰な圧がかかる
- 炎症物質が慢性的に関節内に蓄積する
といった状態に陥り、痛みとして表出するのです。
つまり、軟骨の減少=痛みではなく、軟骨が減るに至ったプロセスこそが、今の痛みの本質です。
2. 「動けない」ことで進む筋力・代謝の低下
痛みがあると、当然ながら動かす機会が減ります。
ですが、この“安静”が長期化すると、
- 血流が低下して修復が追いつかない
- 筋力が低下して関節の安定性が失われる
- 体温が下がり、炎症が慢性化する
といった負のスパイラルに陥ります。
特に股関節周囲の筋群(中臀筋・小臀筋など)は、立位や歩行時のバランサーとして重要ですが、痛みがあることで機能しづらくなり、姿勢もさらに悪化します。
3. 「脳と神経系」の過敏化による痛みの増幅
近年の慢性痛研究では、脳内で痛みの記憶が再構築される現象(中枢性感作)が注目されています。
長期間、同じ部位に痛み刺激が加わり続けると、実際には刺激がない状態でも痛みを感じてしまうことがあります。
これは「痛みの記憶」とも言われ、もはや関節そのものではなく、神経系が過敏になってしまっている状態です。
こうなると、通常の治療(湿布や薬)だけではまったく歯が立ちません。
全身の構造や神経系のリセットが必要になってきます。
整体院導が取り組む「変形性股関節症」の総合アプローチとは?
画像診断では明らかにされない重症例の痛みに対して、私たち整体院導は全く異なる視点で根本改善を目指します。
足からの評価:わずか2mmのズレを逃さない精密測定
股関節の機能を語るうえで、足部の構造と動きは見逃せません。
当院では以下のような評価と施術を行っています:
- 人の手による2mm以内の精密測定
骨盤や股関節の影響を受けやすい足元のズレを、丁寧に測定します。 - 爪先の形まで考慮した靴の選定
外反母趾・浮き指・開張足など、足の異常は股関節の過負荷に直結します。靴選びの視点を変えるだけで、痛みが軽減するケースもあります。 - オーダーインソールで足の機能を最大化
歩くたびに“治る力”が働くよう、足裏からの反射を活かす設計で作製します。
これにより、立位・歩行時の股関節への圧力分布が改善されるのです。
栄養からのアプローチ:超栄養学で「治る体質」を育てる
変形性股関節症は“消耗性疾患”であり、身体が修復しきれていない状態ともいえます。
当院では、分子レベルで栄養状態を読み解く「超栄養学」に基づき、
- 炎症を助長する食品の除去
- 抗酸化物質やコラーゲン合成を助ける栄養素の摂取
- ビタミン・ミネラルバランスの見直し
などを行います。
とくに鉄・亜鉛・ビタミンC・B群の欠乏は、組織の修復力に大きく影響するため、食事・サプリの両面から調整します。
神経のリセット:脳の誤作動を正常に戻す運動法
股関節痛が慢性化すると、前述のように脳が痛みを“学習”してしまうことがあります。
そこで私たちは、
- 深部感覚(体の位置感覚)を正常化する運動
- 安全な刺激で神経の過敏性を下げる手技
- 全身の“滑走性”を取り戻す連動トレーニング
を通じて、脳が“もう痛くない”と再認識できるよう導きます。
当院では、これらを総合的に組み合わせ、**クスリや注射では届かない「本当の原因」**にアプローチしています。
まとめ:変形性股関節症を根本から見直すために
変形性股関節症は、単に関節の軟骨がすり減っているだけではありません。
そこには、足元のわずかな構造の乱れ、栄養の偏り、神経の誤作動など、**複雑に絡み合った“本当の原因”**が潜んでいます。
整体院導では、
- わずか2mm単位で足を測定し、正しい靴とインソールで股関節への負担を根本から軽減
- 「超栄養学」によって、組織修復に必要な栄養を整え、治る体内環境を育て
- 神経の過敏性や誤作動を正常化させる運動・施術で、再発しない体づくりを支援
このような多角的かつ実践的なアプローチで、手術や薬に頼らずに改善を目指しています。
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