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「手術をしても痛みが残る」──変形性膝関節症の“治らない膝”に共通する3つの落とし穴

変形性膝関節症
この記事は約6分で読めます。

導入文

人工関節の手術をしたのに痛みが残る。

注射やリハビリを続けても階段がつらい。

それは、「膝が悪い」のではなく、膝に負担を集中させる体の構造の問題かもしれません。

膝関節は、股関節と足首のバランスの“中間管理職”

上(骨盤・股関節)と下(足首・足底)の影響を最も受けやすい関節です。

つまり、膝の痛みを本気で改善するには「膝そのもの」よりも、動きのつながりと支え方を見直す必要があります。

この記事では、

手術後も痛みが残る人に共通する3つの原因と、

膝を守るために今日からできる動き方のコツを、臨床・論文の両面から解説します。

(関連読みもの:

👉 変形性膝関節症で外出をラクにする具体策

👉 膝の“最初の三歩”を軽くする方法

👉 人工関節手術を考える前に知っておきたい現実

なぜ手術後も痛みが残るのか

── 構造・神経・代謝の3視点で読み解く

1) 構造:膝だけ治しても「荷重の流れ」が直っていない

人工関節や鏡視下手術で関節内の問題は是正されても、股関節・骨盤・足首の連携が崩れたままだと、膝に再び負担が集中します。

  • よくあるパターン
    • 立ち上がりや階段で「腰が反る」「膝が内側に入る」
    • 歩行でつま先が外を向く/骨盤の横揺れが大きい
    • 片脚立ちで骨盤が落ちる(中殿筋の弱さ)
  • クイック自己チェック
    • 壁に背中をつけて膝軽く曲げ→腰の隙間が大きく反るなら体幹のアンバランス
    • 片脚立ち10秒でふらつく・骨盤が落ちるなら荷重の通り道が不安定

2) 神経:痛みの「感度」が上がったまま(中枢性感作)

長期間の痛みは、組織のダメージが治っても「痛み回路」の過敏さを残します。軽い刺激や動作で痛みが強く出る、天候やストレスで波が大きい、といった特徴は感作の典型。

  • サイン
    • 触れるだけで不快/広がる痛み
    • 就寝前や不安時にズキズキ増悪
  • 対応の軸
    • “強いストレッチ”より「痛み2/10以内の反復運動」
    • 呼気を長くする呼吸で交感神経のブレーキをかける
    • 達成感を積むペーシング(歩行や階段を細切れに)

3) 代謝・回復環境:筋・腱・神経の“材料不足”

炎症が落ち着いても、たんぱく質・鉄・ビタミンB群・マグネシウムの不足、睡眠の質低下、血糖の乱高下があると、修復速度が上がらず痛みが居座ります。

  • よくある背景
    • 朝のだるさ/午後の眠気/甘い物・飲酒で誤魔化す
    • 就寝直前までスマホ・カフェイン摂取
  • 見直しの起点
    • 1食あたり手のひらサイズのたんぱく質+ビタミンC
    • 就寝3時間前のカフェイン停止、寝る前の“長い呼気”1分
    • 日中はこまめに水分、夜は軽い温め→可動エクササイズ

4) 足元エラー:靴・インソール・足関節で失う“ロッカー機能”

かかと→母趾球→つま先と体重が転がる「ロッカー機能」が壊れると、衝撃が膝へ直撃します。柔らかすぎる厚底や、甲が固定できない靴も膝の敵。

  • チェック
    • 靴底の片減り/紐を結ばずに履いている
    • 膝壁タッチ(つま先から7–10cm)で膝が壁に届かない=足関節背屈不足
  • 改善の軸
    • かかと芯が硬い靴+紐で甲を固定、つま先は指先が動く幅
    • 足関節の背屈可動・ショートフットで内側アーチ安定

5) 動作戦略の誤り:痛いほど伸ばす/フォームより回数

「限界まで伸ばす」「歩数だけ稼ぐ」は逆効果になりがち。術後・慢性痛期はフォーム優先で、可動域は痛み2/10以内、翌日に残さない範囲が原則。

実践プログラム(週3〜5日・1回15分)

痛み・違和感は「2/10以内」「翌日に残さない」を厳守。広がる痛みを感じたら中止して小さく再開。

1) 歩行の再学習(神経の血流と荷重線の最適化)

  • 姿勢:ごく軽い前傾(腰を反らさない)。顎は2cm引く、目線は遠く。
  • 歩幅・テンポ:普段の6〜7割の歩幅、100〜110歩/分(小刻み)。
  • ペーシング:症状が出る2分前で休憩→前屈みで呼気6秒×5回→再開。
  • 階段:上りは短距離でOK/下りは手すり使用・歩幅さらに短く。

2) 可動+神経スライダー(引っぱらず“滑らせる”)

各10回×1〜2セット、心地よい手前で終了。テンショナー(端から端までピンと張る)はNG。

  • ハムストリング滑走(座位):背中を軽く丸め、膝を3〜5cmだけ伸ばす→戻す。
  • 大腿四頭筋滑走(立位):壁で支え、踵をお尻に近づける→戻す。骨盤は反らない。
  • 脛骨神経滑走(座位):足首を軽く底屈→中間位に戻す(膝角度は一定)。
  • 膝蓋周囲グライド:座位で膝を伸ばし、膝蓋骨を皮膚ごと数mmなでるように上下左右へ。

3) 体幹・殿筋の協調(“膝の代わりに支える”力を戻す)

  • 90/90呼吸:仰向けで股関節・膝90°。踵で壁をそっと押し、鼻4秒→口6秒×5呼吸。
  • デッドバグ・マーチ:腹圧を保ち、片脚ずつ上げ下げ×10。腰は浮かせない。
  • サイドブリッジ(膝つき):5秒保持×6回。骨盤を一直線。
  • ヒップヒンジ(椅子タッチ):お尻を後ろへ→椅子に軽くタッチ×10。背中は中立。

4) 足元リセット(靴・足関節・アーチ)

  • 靴の条件:硬いヒールカウンター、紐で甲固定、つま先は指が動く幅。柔らかすぎる厚底の常用は避ける。
  • 膝壁タッチ:つま先から7〜10cm先の壁へ膝タッチ×10(背屈回復)。
  • ショートフット:土踏まずを軽く引き上げ5秒×6回(足内側アーチ安定)。

5) 痛みの敏感化デトレーニング(自律神経・認知)

  • 呼吸の比率:吸う4秒/吐く6〜8秒。各セットの締めに3〜5呼吸。
  • グレーデッドエクスポージャー:怖い動作は分解し、痛み2/10内で回数を微増。
  • 眠前ルーティン:画面を切る→温め5〜10分→呼吸1分→就寝。

6) 超栄養学:最小セット(毎食の“材料”を足す)

  • たんぱく質:手のひらサイズ(魚・卵・大豆・肉)を毎食。
  • ビタミンC:果物や野菜で毎食少量。
  • ビタミンB群・マグネシウム:海藻・豆類・ナッツを日々。
  • 水分:こまめに。カフェインは就寝3時間前以降オフ。

7) 1日の処方例(合計15分)

  • 朝:90/90呼吸→ハムストリング滑走→膝壁タッチ(各3〜4分)
  • 日中:小刻み歩行10分(途中で1回休憩)
  • 夜:温め→サイドブリッジ→ショートフット(各3分)

8) 進捗の見える化(週1でOK)

  • 無痛歩行時間(分):微増していれば前進。
  • 階段の段数:痛み2/10内で上がれる段数。
  • 片脚立ち(秒):左右差が縮むか。
  • 就寝中の目覚め回数:減っていれば感作低下の兆し。

9) 禁忌・悪化サイン

  • 限界ストレッチ、深いしゃがみ込み、フォーム無視の反復。
  • 赤旗(急な筋力低下、排尿・排便障害、会陰部のしびれ)があれば速やかに受診。

まとめ|「膝だけ」では変わらない。荷重の通り道を直せば、痛みはコントロールできる

手術後に痛みが残る最大の理由は、膝そのものよりも、股関節・骨盤・足首の連携エラーと神経の滑り低下、そして痛みの敏感化です。

前傾バイアスの小刻み歩行、引っ張らない神経スライダー、体幹・殿筋の協調、足元(靴・足関節・アーチ)の再調整を重ねれば、無痛歩行時間や階段の不安は少しずつ解けます。

合図は「痛み2/10以内」「翌日に残さない」。フォームを守って微増させることが、遠回りに見えて最短です。迷ったら、全身の使い方と足元から評価し直しましょう。

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