変形性股関節症が進行して「歩けない」と感じる瞬間とは?
「ある日突然、歩けなくなるわけじゃないんです」
これは、変形性股関節症の方がよく口にする言葉です。徐々に進行するこの疾患では、痛みや違和感を無視して過ごしているうちに、ある瞬間から「歩き出すのが怖い」「足に力が入らない」という事態に直面するケースが少なくありません。
● 立ち上がり時や一歩目の痛み・不安定さ
特に多いのが「椅子から立ったときの一歩目」に痛みや不安定さを感じるケースです。
実はこのタイミングは、股関節に最も強い負荷と角度変化がかかる瞬間であり、構造の不安定さが最も露呈しやすいのです。
そしてこの“不安定さ”を感じ始めると、歩くことへの恐怖心が芽生え、「歩けない」感覚につながっていきます。
● 痛みより“力が入らない”が先に来る理由
「痛みが強くて歩けない」と思われがちですが、実際には力が入らずに支えられないことが根本の問題であることが多いです。
これは、中殿筋や腸腰筋といった股関節の安定を担う筋群が機能していない状態を意味します。
特に筋肉の反射的な活動(反応速度)が落ちていると、「踏ん張ろうとしても間に合わない」ために転倒リスクも高まります。
● 【参考論文】筋力低下と歩行障害の相関データ
2019年に発表された日本整形外科学会の報告では、変形性股関節症患者における歩行速度と中殿筋の筋出力には有意な相関があることが示されています。
つまり、筋肉の衰えがあると痛みの有無にかかわらず歩行能力が低下するということです。
この研究からも分かるように、「歩けない」という状態は痛みだけでなく、支える力と感覚の低下によっても引き起こされるのです。
「歩けない=末期」とは限らない!意外と多い回復事例
「もう歩けないんじゃないか…」
そう感じて病院で「末期の変形性股関節症」と診断され、絶望感を抱えて来院される方は少なくありません。
しかし、実際には骨の変形そのものだけでは、歩行不能に至らないことが多いのです。重要なのは「支える力」「動かす機構」が残っているかどうかです。
● 骨の変形だけで歩行不能になるわけではない
レントゲン写真で「軟骨がほとんど残っていませんね」と言われても、実際に痛みなく歩けている人も多く存在します。
つまり、骨の変形=痛みや機能不全ではないということ。
これは、股関節周囲の筋肉・靭帯・神経などの「機能的な支え」が生きているかどうかがカギになります。
● 実は「股関節の前滑り」が主原因のケースも
「歩けない」と訴える方の中には、**股関節が前方へ滑っている(前滑り)**ことで、荷重がうまくかけられず痛みや不安定さが出ているケースが見られます。
これは骨の変形というよりも、姿勢や筋肉バランス、歩き方のクセによって起こる構造のズレが原因。
このズレを整えることで、骨の形はそのままでも歩行が改善するケースは多く存在します。
● サポート機能を強化することで歩行能力が戻ることも
例えば、「中殿筋」や「腸腰筋」の使い方を見直すことで、股関節にかかるストレスの分散や支えが強化され、歩行能力が回復することもあるのです。
また、靴やインソールなどによる「接地面からの調整」も大きな影響を与えます。
現場では「本当にこの人があの診断を受けた人なのか?」と思うほど元気に歩けるようになった例も少なくありません。
だからこそ、“末期=もうダメ”と決めつけず、残っている機能に光を当てる視点が重要になります。
よくある誤解とNG対応
変形性股関節症と診断されたあと、多くの方が**「自己判断」や「昔聞いた対処法」で対応しようとします。
しかし、それらの方法がかえって状態を悪化させ、「歩けない」という深刻な結果につながる**ケースも少なくありません。
ここでは、よくある誤解とやってはいけない行動を詳しく解説します。
● 「安静にしていれば良くなる」は危険
「股関節が痛いから、なるべく動かさないようにしている」
このように過度に安静をとると、筋力や関節の可動性が一気に低下してしまいます。
特に大腰筋や中殿筋など、姿勢と歩行に不可欠な筋肉は、使わないだけで急激に弱くなっていくため、たとえ痛みが治まったとしても、歩く力そのものが失われてしまうリスクがあります。
● 痛いからといって“体重を逃がす歩き方”が悪化要因に
よく見られるのが「体を傾ける」「外側に回すように足を出す」といった**“逃げる歩き方”。
これは一時的に痛みを軽減するように感じられますが、結果として骨盤が傾き、股関節が前滑りしやすい状態をつくってしまいます。
また、膝や腰に過剰な負担がかかり“二次的な故障”**を引き起こすリスクも高くなります。
● 筋トレで悪化する人が多い理由(特に中臀筋)
「股関節を支えるには筋トレが大事!」というのは半分正解ですが、やり方を間違えると逆効果です。
特に中臀筋(ちゅうでんきん)は、正しく使えれば股関節を安定させる重要な筋肉ですが、誤ったフォームで鍛えると関節を不安定にしながら無理に動かすことになり、痛みが悪化するケースが多いです。
また、痛みのある時期に無理に筋トレをすることで、関節内の炎症が強くなることもあります。
本当に必要なのは、「鍛えること」ではなく**“支え合う構造”を再構築すること**です。
股関節単体で見るのではなく、骨盤・膝・足首との連動性を見直す視点が欠かせません。
変形性股関節症でも歩ける人の共通点
「もう変形が進んでるから歩けないのは仕方ない」
そう思っている方も多いですが、実際にはレントゲンで変形が進んでいても、日常生活でスタスタ歩けている人もたくさんいます。
では、その人たちは何が違うのか?
このセクションでは、変形性股関節症でも“歩ける状態”を保っている人たちに共通するポイントを紹介します。
● 靴・インソールの調整で「接地」から整えている
歩行は「足の裏から始まる動作」です。
地面に接する足裏の感覚がズレていると、股関節はそのズレを補おうとして余計な緊張や圧迫が起こるのです。
歩ける人たちは、靴選びやインソール調整を徹底的に見直しているケースが多く、地面との接地面を最適化することで、姿勢と歩行の安定性を高めています。
特に注目すべきは「踵の安定性」。
踵が不安定だと、支点がブレて股関節が余計に動かされる構造になります。
この点を理解し、**“足元からの構造改善”**に取り組んでいる方は、結果的に歩行を維持しやすいのです。
● 骨ではなく“支え合いの構造”を重視している
「股関節だけをなんとかしよう」とする人は、なかなか改善しません。
逆に、歩けている人たちは全体のバランス構造(骨盤・体幹・股関節・膝・足)を連動して整えていることが多いです。
たとえば、骨盤の前傾後傾の角度調整や、脊柱からの力の伝達効率を高める工夫などを行っています。
これは、骨そのものを治すのではなく、**「骨のズレをカバーする体の使い方」**を身につけるということです。
● 「甲ロック」「腸腰筋の角度」が決め手になる
見逃されやすいのが、足の甲のロック(いわゆる「甲ロック」)と腸腰筋の角度。
足の甲が潰れていたり、腸腰筋が過剰に短縮・過伸展していると、立ち上がりや歩行の安定性に致命的な影響を与えます。
歩ける人たちは、このような**“見えない部分”の構造にまでアプローチしています。
実際、甲ロックを改善するだけで歩き出しの恐怖が消えるケース**も多く、こうした身体の深層構造の調整が、歩行能力の回復に大きく寄与しているのです。
【まとめ】歩けない股関節を「再起動」するための見直しポイント
歩けない…と感じたとき、それは**「もう手遅れ」ではなく「見直すタイミング」**です。
変形性股関節症によって歩行が困難になっても、正しく整えていけば再び歩ける可能性は十分にあります。
ここでは、股関節を“再起動”するために今すぐ見直してほしいポイントを3つに絞ってご紹介します。
● ① まずは“姿勢の軸”を整える
歩行は、ただ股関節を動かすだけの動作ではありません。
体幹から股関節にかかる“荷重の軸”がズレていると、股関節には常に余計な負担がかかり、痛みや不安定さの原因になります。
特に、**骨盤の前傾・後傾や、重心の位置(COP)**を見直すことで、股関節の“受け皿”が安定し、動作がスムーズになるのです。
まずは「立ったときにどこに体重が乗っているか」を意識するだけでも、軸の再構築が始まります。
● ② 自分に合った靴と構造調整をする
合わない靴や古い靴を履き続けていると、足元の不安定が全身に伝播します。
特に股関節が不安定な方ほど、靴・インソール・歩行時の体重移動のコントロールが重要です。
具体的には…
- 踵のカウンターがしっかりしている靴
- インソールで足のアーチと甲のロックをサポート
- パワープレート等を活用した立位感覚の再学習
などが有効です。
**「股関節のために靴を見直す」**という視点は、再起動の出発点になります。
● ③ 栄養と運動の順番も見直す
「運動しなきゃ」と焦って動いても、栄養状態が整っていなければ修復は追いつきません。
特に股関節は軟骨・靭帯・筋肉・神経の総合連携で成り立っているため、**超栄養学的な視点からのサポート(たんぱく質・ミネラル・ビタミンなど)**が必要不可欠です。
また、痛みがある時期は筋トレよりも“ゆらぎ”や“反射の再学習”が効果的なことも多く、Power Plate(パワープレート)などの振動トレーニングで神経系から動きを再教育することも有効です。
「もう一度歩けるようになりたい」
そう願うあなたのために、身体の声に耳を傾けることから、再起動は始まります。
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