「昼間はなんとか動けるのに、夜になると股関節がズキズキして眠れない」
変形性股関節症の方から、非常によく聞く悩みです。
でもこの“夜の痛み”、実は関節が壊れているから起きているとは限りません。
多くの場合、日中の使い方の蓄積、神経と血流の問題、姿勢や寝姿勢による構造ストレスが重なって、「夜だけ痛みとして表面化している」ケースがほとんどです。
この記事では、なぜ変形性股関節症で夜間痛が起こるのかを、構造・神経・動作の視点から徹底的に解説していきます。
なぜ「夜になると」股関節が痛くなるのか?
夜間痛の最大の特徴は、動いていないのに痛いという点です。
これは炎症だけでなく、神経の感作、血流の停滞、日中に蓄積したストレスの“反動”が関与しているためです。
特に夜は、交感神経から副交感神経へ切り替わるタイミングで、痛みの感覚が強調されやすくなることがあります。
日中の「かばい動作」が夜にまとめて出る仕組み
変形性股関節症の方は、無意識に次のような動作をしていることが少なくありません。
- 痛い側に体重を乗せない
- 歩幅を小さくする
- 階段や立ち上がりで反対側に頼る
これらは一時的には楽でも、関節周囲の筋・筋膜・神経にストレスを溜め込み続ける動きです。
その“ツケ”が、体を休めた夜に一気に表に出ることがあります。
夜間痛の正体は「炎症」より「神経の過敏化」
夜の痛み=炎症、と考えがちですが、夜間痛では神経由来の要素が強いこともあります。
- 神経の滑走不全
- 神経周囲の循環不良
- 痛み記憶の固定化
そのため、湿布・痛み止め・注射を続けても、夜の痛みだけが残るケースが起きます。
寝ている姿勢が股関節を壊していることもある
夜間痛が強い方に共通しやすいのが、寝姿勢による構造ストレスです。
- 横向きで股関節が内側に落ちる
- 仰向けで脚が外に流れる
- マットレスが柔らかすぎる
これらは股関節の前滑り・ねじれ・圧迫を助長することがあります。
「寝ているだけなのに痛い」のではなく、寝ている間ずっと負荷がかかっている可能性がある、という視点が重要です。
夜の痛みが強い人ほど見直すべき「足と骨盤」
意外ですが、夜間痛が強い方ほど、足元の崩れが大きい傾向が見られることがあります。
- 足裏の感覚低下
- 片足荷重のクセ
- 靴の影響による骨盤の傾き
これらは日中の姿勢制御を狂わせ、股関節にねじれストレスを蓄積させやすくなります。
整体では、股関節だけでなく、足・骨盤・体幹を一体で再設計する視点が欠かせません。
夜間痛が出る人・出ない人の決定的な違い
同じ変形性股関節症でも、夜に痛む人と痛まない人がいます。
その違いは、関節の変形度合いだけでは説明できません。
差が出やすいのは、次のような点です。
- 動作の質
- 荷重のかけ方
- 体を休ませる準備ができているか
つまり、壊れやすい使い方をしているかどうかが夜間痛の分かれ道になります。
夜に痛くならない体を作るために必要な視点
夜間痛を本気で減らすには、「夜だけ対処」しても改善が頭打ちになりやすいです。
必要なのは、
- 日中の使い方を変える
- 神経が過敏にならない構造を作る
- 寝ている間も股関節が守られる状態を作る
という24時間視点の再設計です。
ここまで整って初めて、「夜が怖くなくなる」状態に近づきます。
問い合わせ
変形性股関節症の夜間痛は、「もう治らないサイン」ではありません。
多くの場合、体の使い方と構造を見直すことで軽減・消失が可能です。
当院では、股関節だけに注目しない全体評価、足・骨盤・体幹を含めた構造調整、夜に痛みを残さないための動作設計を通して、回復をサポートしています。


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