「しゃがもうとすると膝が痛い」
「途中までは曲がるのに、最後がどうしても無理」
これ、変形性膝関節症の人が本当によく言います。
ただ、ここで一つだけ言わせてください。
膝が曲がらない=軟骨が終わった
…ではありません。
もちろん変形は関係しています。
でも実際には、それだけじゃないんです。
むしろ多くの場合、
- 膝にかかる圧の偏り
- 関節の詰まり
- 筋肉の防御反応
- 神経の過敏化
こういうものが重なって、
「しゃがめない膝」
が出来上がっています。
しゃがむ動作って、実はかなり膝にきつい
しゃがむとき、膝はかなり深く曲がります。
だいたい130〜150度くらい。
ここまで曲げると、膝の中ではいろんなことが起きます。
- 関節の接触位置が変わる
- 半月板が押し込まれる
- 膝のお皿が強く押される
- 関節内の圧力が一気に上がる
つまり、しゃがむという動作は
膝にとってかなり高負荷
なんです。
だから変形性膝関節症の人は、この動きで痛みが出やすい。
でも、軟骨だけが原因ではない
よく「軟骨がすり減ってるから痛い」と言われますよね。
でも実は、
軟骨には神経がありません。
だから、軟骨が減っただけでは痛みは出ないんです。
じゃあ何が痛いのか。
主にこのあたりです。
- 滑膜(関節の中の膜)
- 関節包
- 骨膜
- 神経終末
しゃがむと関節の圧が急に高くなるので、
これらの組織が刺激されて
「ズキッ」
と痛みが出るんです。
内側だけ痛い人、すごく多い
しゃがむと膝の内側が痛い。
これ、かなり多いパターンです。
でもこれも、単純にO脚だからとは限りません。
実際には
- 股関節が硬い
- 足が内側に崩れる
- 体幹が弱い
こういう条件が揃うと、
膝の内側に体重が集中
します。
その状態でしゃがむと、
内側の半月板や軟骨に圧が集まります。
それで痛む。
膝のお皿の奥が痛い人も多い
「膝の奥が痛い」
これもよく聞きます。
これは膝のお皿と太ももの骨の関節、
膝蓋大腿関節
が関係しています。
膝を深く曲げるほど、
お皿は太ももの骨に押し付けられます。
特に前ももの筋肉が硬い人は、
この圧がかなり強くなります。
膝の裏が詰まる感じ
しゃがもうとすると
「膝裏が詰まる」
という人もいます。
これは
- 後ろの関節包が硬い
- ハムストリングが短い
- 半月板が押されている
こういうことが関係しています。
無理に曲げようとすると、
余計に詰まる
ので注意が必要です。
しゃがめる人と、しゃがめない人
同じ変形性膝関節症でも、
普通にしゃがめる人もいます。
違いはここです。
- 股関節が柔らかい
- 足元が安定している
- 膝に体重が集中しない
膝だけの問題じゃないんです。
大事なのは「曲げる練習」じゃない
しゃがめないと
「膝を曲げる練習をしよう」
と思う人が多いです。
でも、それだけだと逆に悪化することがあります。
本当に大事なのは
- 股関節の使い方
- 足の安定
- 膝の圧のかかり方
を変えることです。
膝は結果です。
体の使い方が変われば、
しゃがみ動作は変わる可能性があります。
問い合わせ
変形性膝関節症でしゃがめないからといって、
もう一生できない
と決まったわけではありません。
膝だけでなく、
足・股関節・体の使い方まで見直すと、
変わるケースは少なくありません。
「しゃがめない」
「膝が曲がらない」
そんな悩みがある方は、一度ご相談ください。


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