椎間板ヘルニアと診断されて、慢性的な腰痛をお持ちのそこのあなた
「お医者さんにヘルニアと診断されたから、この腰痛は手術しない限り治らない」
と思っていませんか?
そんなあなたに朗報です
椎間板ヘルニアと診断されている方の腰痛の大半は、ヘルニアによるものではありません
今回は『病院では教えてくれないヘルニアの秘密』をお伝えします。
そもそもヘルニアって何?
ヘルニアとは
「体内の臓器などが、本来あるべき場所から脱出・突出した状態」を指します。
つまり椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板というクッションの役割をしてくれる組織が突出した状態ということです。
ただ、この椎間板ヘルニアですが全く腰痛が無い約80%の方にもみられる所見なのです。
この時点でヘルニアと診断されただけでは腰痛の原因とはいえないことが分かりますね。
さらにヘルニアには、しっかりと診断基準があります。
椎間板ヘルニアの診断基準
①整形外科テストが陽性
②腰と下肢に痛みがある
③症状と画像所見が一致している(筋力低下・痺れ等)※脊柱管狭窄症ではない
④安静時にも症状がある
この項目全てが当てはまって初めて「椎間板ヘルニア」と言えるのです。
これらの診断項目に『全て』当てはまっていれば椎間板ヘルニアによる腰痛のため、状態によっては手術適応となります。
逆に言えばこれらが一つでも当てはまっていなければ、それはヘルニアとは無関係の腰痛なので、治療院等で手術せずに治せる可能性があります。
手術をしてもしなくても変わらない?
なんと5~10年と長期的にみると手術してもしなくても変わらないというデータも出ています。
ただ個人的には、さらに長期的に見たときには手術をしたことがマイナスに働く場合もあるのではないかなと思います。
以前、慢性痛について記事にしましたがここで皮膚トラブルにより、慢性痛が起こる場合があると記述しました。
手術に差はあれど、確実に皮膚にメスを入れますよね?
そして縫合するのですが、縫合された皮膚は滑走が悪くなり慢性痛を引き起こす可能性があります。
これらを考えると症状が手っ取り早くなくなるからと言って、手術を選択するのは将来的にリスクがあるのであまりお勧めできません。
ですので、手術が必要と言われた方は先程の項目に自分のヘルニアが当てはまるのか確認してみてください。
※ただし完全自己判断で済まさないように。
その上で将来的なリスクを踏まえて手術するかしないかを選択するのが一番かなと思います。
こういった内容は、一般的には知られていないため患者さんは医療従事者の言葉にどうしても流されてしまいます。
しかし、「知る」ことにより避けられるものもあるため是非このブログをご覧になっている方には、知った上で治療に臨んで頂ければなと思います。
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