こんにちは!整体院導の石川です。
以前、足の指からの影響で腰痛になる可能性があるということを記事にしました。
今回は足の指ではなく、【ハイアーチ(甲高)による身体への影響】についてお伝えしていこうと思います。
可能な限り早めにハイアーチを対処することで体の不調の改善・予防につながるため、是非最後までお付き合いください。
足のアーチとは?
足のアーチとは骨が弓のように並んで作られたカーブのことを指し、足のアーチは3種類あります。
①横アーチ:足を正面から見た時に親指~小指で作られるカーブ
②内側縦アーチ:足を内くるぶし側から見た時に踵~親指で作られるカーブ
③外側縦アーチ:足を外くるぶし側から見た時に踵~小指で作られるカーブ
それぞれ対応する骨・筋肉・靭帯が正常に働くことでアーチを形成しており、これらアーチが正常に機能していることにより、人は立つ・歩く・走るなど正常に体を動かすことが出来ます。
豆知識程度ですが、アウストラロピテクスがすでに足のアーチを獲得しており、これにより平地での長距離移動・獲物を追って走ることが可能になったそうです。
人の進化は足のおかげと言っても過言ではないそう。
・・・話が逸れてしまいましたが、そろそろ足のアーチの役割についてお話していこうと思います!
アーチの役割
足のアーチの役割は大きく3つあります。
①衝撃吸収
最も大きな役割がこの『衝撃吸収(クッション)』の役割です。
通常の歩行をすると、身体には体重の約3~5倍の負荷が加わるとされています。
体重60㌔の人の場合、ただ普通に歩いているだけで最低でも180㌔の負荷が加わっているという事に!
少し極端なイメージですが、アーチが崩れていると衝撃吸収が出来ず、180㌔以上の負担がモロに体に加わると膝・股関節・腰に痛みが出るのも必然と言えるのではないでしょうか?
②血管・神経の保護
足の裏には非常に多くの血管や神経が通っています。
赤が動脈、青が静脈、黄色が神経ですがこれほどの血管・神経が足の裏にはあります。
アーチがあることでこれらが体重によって潰されないように守ってくれています。
③歩行時の推進力
アーチには『バネ』のような働きもあり、力を効率よく伝えてくれるため歩くときには非常に重要な役割をしてくれます。
ハイアーチ(甲高)とは?
ハイアーチ(甲高)とは、土踏まずが通常よりも高く盛り上がってしまっている状態です。
土踏まずが潰れる偏平足は、足が疲れやすい等身体にあまり良くないという事は一般的に知られていますが、実は真逆のハイアーチも体には良くないんです。
通常よりもアーチが高いため、足の骨格に負担がかかりすぎてしまい、クッションの役割を果たせなくなります。
こうなると足単独で見ると、魚の目やタコ・踵の痛みを訴えるようになりますし、身体全体で見れば腰痛や膝・股関節痛、姿勢不良に繋がってきます。
ハイアーチの主な原因
ハイアーチの主な原因は2つあると考えています。
①足に合っていない靴選び
これは主に女性に多いですが、ヒールのような常に爪先立ちの状態になる靴はハイアーチを起こしやすい原因の一つになります。
足の指が反った状態が続くことで、足の裏の腱(足底腱膜)が緊張し、アーチの頂点の骨の位置がどんどん高くなってしまい、ハイアーチを起こしやすくなります。
足の指が反った状態が続くという部分で考えると、クロックスなど履いた時に足の指が地面につかないようなタイプの履物も同様なことが考えられますね。
サンダルが与える影響はこちらをご覧ください☟
②足首の捻じれ
これは特に足首が内側に捻じれてしまっている(過回外)の場合です。
元々歩くときにはある程度足首は捻じれるものですが、これが過剰に内側に捻じれた状態だと足首を柔軟に動かすことが出来なくなります。
足首で蹴り出せない為、これがまた足の指が過剰に反って足底腱膜を固くしてしまうためハイアーチの原因の一つになります。
ハイアーチの改善法
ハイアーチを治すには①正しい靴選び②足首の捻じれの修正が必要です。
①正しい靴選び
正しい靴選びのポイントは4つです。
・足の指が靴の先に当たらない事
目安としては0.5~1.0㌢程度が理想です!ただし、履いた時にどうしても足の指が反りあがってしまうのは、先ほど伝えたようにハイアーチの原因となるためNG!
・足の指が自由に動かせる
足の機能を最大限生かすには足の指がどれだけ動かせるかが重要となります。靴の中で指がグーチョキパー出来るか確認してみてください!ただし、大きすぎてユルユルなものはNG!
・インソールが平らなもの
インソールについては以前記事にしましたが、ハイアーチの方が土踏まずをサポートするような靴を履くのは絶対にやめましょう✘
・柔らかすぎないもの
そもそも足には元々クッション性能が備わっているので、それ以上靴を柔らかくしてクッション性を高める必要はありません。
必要がないどころか柔らかいことで足が不安定になり、筋肉が固まってしまうことになります。
②足の捻じれの修正
足の捻じれがそのままだと、せっかく靴を正しく選んでも靴を履いていないときにまた足に負担がかかり、固まってきてしまうことに・・・
予防としてはテニスボールを足で踏んでゴロゴロしたり、ふくらはぎのマッサージ・ストレッチを習慣化していきましょう!
しかしすでに身体に不調が出ていてハイアーチの方はセルフケアのみでの解決は難しいため早めに通院して、関節調整・筋肉調整をして根本から問題を解決することをお勧めします!
まとめ
足のトラブルは偏平足や外反母趾ばかりに目が行きがちですが、それと同じくらいハイアーチも重大な問題になります。
日頃から履く靴の選び方やご自宅でセルフケアを習慣化することでハイアーチの予防が出来るので、普段から自分の身体を支えてくれている足をしっかりとケアしてくださいね!
コメント