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痛みの強さは当てにならない

【慢性痛の知識】
この記事は約4分で読めます。

こんにちは!整体院導の石川です。

以前、こちら☟の記事で慢性痛の要因になり得るもの、痛みの定義についてお話ししました。

今回は、その続きで【痛みの強さ】についてお話していきます。

痛みの強さと症状は一致しない

さて、タイトル通りですが痛みと症状は必ずしも一致するわけではありません。

例えば、もともと慢性的な腰痛をお持ちである時、息を吸うのが苦しいくらい激しい痛みに襲われたとしましょう。

おそらく、あなたはとても不安になると思います。

今まで襲われたことのないほどの痛みにより、日常生活を送ることもままならないくらいですから。

そんな状態でやっとの思いで病院に駆け込んで検査をしても「異常なし」となることが多いです。

なぜなら【痛みの強さ=重症度ではない】から。

というのも痛みは【感情】【過去の記憶】の影響も受けるからです。

詳しくはこちら⏬

痛みの原因は特定できない5つの理由
原因不明の痛みを抱えていると不安になり原因を知りたいですよね。ただ慢性痛の原因を特定することは難しいんです。それは痛みが単一の物によって起こるものではなく複数の要因が細い糸が絡まったように非常に複雑なものだからです。

過去に動けないくらい辛いぎっくり腰をした経験・その時に何か嫌なことがあり、ネガティブな気持ちになっている等ということで簡単に痛みは強くなってしまいます。

もちろん、痛みの強さも重要な指標のひとつですが、それだけで良くなっている・悪くなっていると判断することはできないのです。

正確な判断方法とは?

それは『痛みの範囲』と『痛みの場所』ですひらめき電球

痛みの範囲というのは痛みが出現している大きさです。

これは小さくなれば良くなっていると思ってください。

次に痛みの場所ですが、こちらは背骨に近づいていれば良くなっているということです。

腰痛として例を挙げると

①痛みの範囲が手のひら大くらいから親指くらいの範囲になり、お尻あたりに痛みがあったのが腰に移動した

②痛みの範囲が小さくなり、痛みの場所も背骨に近づいたが痛みが強くなり動けなくなった

上の2つ、実はこれ両方とも良くなってる反応なんです。

①はオーソドックスな反応ですが、

②のように範囲・位置ともに良い反応を示したが痛みがとても強くなるパターンもあります。

普通、痛みが強くなると悪化をイメージしますが、あくまでも『範囲』『場所』で判断するため

②は「範囲が小さくなり、痛みの場所も背骨に近づいた」のでこれは良くなっている反応です。

逆に悪くなっている例は

①痛みの範囲が親指くらいから手のひら大になり、場所が背骨からお尻に移動した。

②痛みの範囲がとても大きくなり、場所も背骨から遠くなったが、ほぼ痛みを感じないくらい弱くなった。

②に関しては痛みの強さは弱くなっていますが、範囲・場所ともに悪化の反応を示しているので、

これで「良くなった!」と判断してしまうのは危険です注意

この評価は、マッケンジー法というもので使われている信頼性のある判断になります。

まとめ

いかがでしょうか?

『痛みの強さ』は意外と曖昧でそれだけで判断することはできないということが分かりましたか?

ただし!急激に痛みが悪化した場合は、重篤な疾患による可能性も充分考えられるため、今お伝えした内容だけで決して判断せず、一度病院で検査を受けることが大切です。

そこで異常がなければ、上記の内容と普段の生活を当てはめてみてください。

座った後、立ちっぱなしの後などいつどのような動作・姿勢を取ったときに痛みの範囲と位置がどう変わっていくのか?

例えば長く座ったあとに先ほどの悪い反応が現れるなら、長時間腰が丸まっている状態が良くないと考えられます。

その場合は長く座らないようにしたり、腰が丸まらないような座り方を工夫する必要があります。

逆に立ってて悪い反応が出るなら、立っている時に反り腰にならないようお腹をやや引っ込めて立つ工夫が必要かもしれません。

今まさに腰痛などの痛みで悩んでいる方は、症状をこちらの方法で判断してみてください💡

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