こんにちは!整体院導の石川です。
腰痛に対して行われる治療の一つとして『牽引療法』があります。
腰痛に悩まされていて病院に通ったことがある方だと一度は行ったことがある方が多いのではないでしょうか?
実際この牽引療法にどのような効果があるのか?についてお話していこうと思います。
まず牽引療法が日本においてどのくらい行われているかというと・・・
2001年の日本整形外科学会の調査では、神経症状(痺れなど)のある腰痛に対して行われる保存療法は牽引療法が1位で、神経症状がない場合でも温熱療法に次いで2位だったとされています。
それくらいどこの病院でも行われるメジャーな治療の一つだということですね。
牽引療法は、狭くなってしまった背骨の隙間を広げてストレッチを加えることで腰痛やそれに伴う痺れなどの改善を目的として行われます。
で・・・
気になるのは実際にこの効果が一体どれほどのものなのかという部分ですが・・・
2013年に行われた研究によると
【プラセボ、偽の牽引または無治療と比較した場合、牽引が痛みの強さ、機能状態、全体的な改善または仕事への復帰にほとんどまたは全く違いをもたらさない可能性がある】
という結果が出ています。
あくまで『可能性』に留まっているので断言できるわけではありませんが、「期待できるほどの効果がみられることは少ないですよ」ということです。
ですので、牽引を続けていたとしても根本的解決にはならない・・・ということですね。
ただ腰痛に対してかけらも効果がないかと言われるとそうは思いません。
確かに牽引をすると多少楽になる患者さんもこれまで見てきたので。
一時的な痛みの軽減には、多少の効果はあるのではないかなと思います。
しかし腰痛というものは、腰の異常だけで起こるわけではなく、様々な要因が複雑に絡み合った結果として発生するものです。
要因の一つでしかない腰の筋肉や骨同士の間隔の狭さを、多少取り除いてあげたとしてもそれ以外の要因が残っていればすぐに再発するのは、必然と言えるでしょう。
なので個人的には手術適応ではない慢性的な腰痛に関しては、病院の牽引療法だけよりも整体院で運動療法や手技療法を行う方が症状の改善には効果的かと考えています。
※病院で検査を行うこと自体は非常に重要です!
もしあなたが腰の牽引をしても改善が見られない場合は、腰の状態がそれだけ悪いというわけではなく、そもそもそこまで期待できる効果が出にくい治療法というだけですのでご安心ください。
今日はここまで!
本日もご覧いただきありがとうございました👏
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