こんなお悩みを抱えるあなたに向けて【五十肩について徹底解説】した記事を書きました。
五十肩は発症すると、腕が全然上がらなくなって相当辛い思いをしながら生活をしますよね。
個人的に不安になってしまう理由として『知らない』ことが挙げられると思っています。
ですので今日、今から五十肩について知ってもらって少しでも不安と辛い肩の痛みを和らげる手助けになれたら嬉しいです。
五十肩の特徴
五十肩・四十肩と呼ばれるものは、加齢変化を基盤とした疾患で、はっきりとした原因がなく、痛みと運動制限を起こす疾患と位置付けられています。
【臨床的な特徴】
50代に好発
男女差は認められない
肩関節周辺の組織に異常を認めない
肩の痛みは強く夜間痛のため睡眠障害になることが多い
X線像で上腕骨頭と頸部に骨密度や骨量の減少を認めることがある
個人的に五十肩をより治りにくくしているものとして『睡眠障害』があると考えています。
睡眠をしっかり取れていないと、自律神経の乱れが起こり、痛みをより感じやすくなってしまいます。
夜間痛→睡眠不足→自律神経の乱れ→痛みを感じやすく→夜間痛→睡眠不足・・・
と悪循環にはまってしまうため、僕は五十肩の方にはまず睡眠をしっかりとれるようにすることを目標としています。
以前、五十肩で睡眠不足に陥っている方へ向けた対処法を記事にしていますので是非ご覧ください☟
五十肩はどんな病気?
【病態】
腱板‐肩峰下滑液包に求めるもの、上腕二頭筋長頭腱に求めるもの、腱板疎部に求めるもの3つがあるが、凍結肩の大半は腱板の変性に基づく二次性の肩峰下滑液包炎である。
はい!すごく難しい言葉で書いてありますが、簡単に言うと『肩にある関節の袋の部分の炎症で引き起こされているものがほとんどですよ~』ということです。
この肩峰下滑液包は、腱板と呼ばれる肩を安定させてくれる筋肉たちの保護と肩の動きを補助して動かしやすくしてくれるという2つの役割があります。
肩そのものをスムーズに動かすには、肩甲骨・鎖骨・肋骨などから構成される様々な関節がそれぞれ正常に機能してくれる必要があります。
しかし、これらの機能が低下すると上腕骨だけで肩を動かすことになり、そうなると肩峰下滑液包が挟み込まれるような形になり、それが繰り返されることで炎症を起こしてしまいます。
☟イメージ図☟
という事は五十肩を治すのには
①肩に起こっている炎症を抑える
②肩に炎症が起こる原因を改善させる
この2つが必要不可欠になります。
※よく「五十肩は放っておけば治る」と言われますがそれ間違いです。詳しくはこちら☟
どうやって改善させる?
【施術】
まず①肩に起こっている炎症を抑えるについてですが、これをするには病院で痛み止めを処方してもらうか自宅で氷を使ってしっかりと冷やすかのどちらかになります。
個人的におすすめするのは、まずは病院に行って痛み止めを処方してもらう事です。
というのも五十肩は発症してからの時期や症状の強さによって温めるか冷やすか対処が異なるため、自己判断で行ってしまうと逆に悪化させてしまう可能性があるからです。
☟詳しくはこちらをご覧ください☟
②肩に炎症が起こっている原因を改善させるについては肩の炎症が治まってから必要になってきます。
仮に肩の炎症が治まって激痛が多少軽減したとしても、そもそもの炎症を起こしてしまう原因(猫背など)を改善させないと再び炎症が引き起こされてしまいます。
あくまで一例ですが仮に猫背があなたの五十肩の問題だとすると、痛みのある部分を揉みほぐすだけでは改善できません。
猫背を本当に改善させようとするなら、肩回りだけでなく普段身体を支えている足の状態を整えたり、手の筋膜にアプローチする必要があります。
これは病院の治療よりもより細かく身体の状態を見て施術できる整体の本領が発揮される部分かと思います。
また五十肩のような長期間強い痛みを訴える疾患は、最初に痛みを感じていた部位の状態は良くなっていても、慢性的に痛みを感じてしまう場合があります。
これは中枢神経感作によるものが考えられ、身体を積極的に動かしたり、治療・施術の過程で起こる体の変化を前向きに捉える思考が大切になるでしょう。
※『中枢性感作』:『長期間の痛みにより神経が狂ってしまい、痛みを過剰に感じやすくなった』ものだと思ってください。
五十肩の改善は焦らずゆっくりと!
どうしても痛みを抱えていると
「今すぐにでも楽になりたい!」
「普通の生活を早く送りたい!」
と逸る気持ちが出てきます。
こう思うのは患者さんの心理としては、至って普通のことだと思いますが、残念ながら五十肩は数回の施術であっという間に元通り!というわけにはいきません。
その方の今の症状や生活環境によって左右されますが、施術をしていても半年以上かかる場合が多いです。
辛い痛みをすぐに消し去りたいという気持ちは非常に伝わるのですが、そこで焦って必要以上にセルフケアを頑張ってしまったりすると逆に炎症が起こってしまい、より長期化することもあります。
ですので五十肩の改善は一見遠回りのように感じますが、【長い目で焦らずコツコツと】が一番の近道になります。
こちらのサイトでは五十肩の改善に役立つ方法を掲載していきますので、ご覧いただいて少しでも辛い痛みが改善の手助けになればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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